GNU nano

GNU nanoについて

  • 端末の中で動作するテキストエディタ

  • 軽量・シンプルで起動も軽い

  • 操作に独自な部分もあるがvi系やEmacsなどよりとっつき易い(端末の初心者に優しい)

  • 操作方法が画面下に表示されており、操作方法を他で調べる必要がなく、詳細な操作もヘルプから参照できる

  • 開くファイルの種類に応じて色付き表示(シンタックス・ハイライティング)をすることができ、種類の追加も比較的容易

  • UTF-8エンコーディングに対応し、UTF-8エンコーディング限定で日本語も扱える[38]

  • 設定によりマウスが利用可能

  • コピペは行単位

  • 検索・置換ができる

  • カーソル移動操作の多くがEmacs互換

GNU nanoのキー操作ヘルプの表記の読み方

表41 GNU nanoのキー操作ヘルプの表記の読み方

表記読み方
Y YesYを押すと確認に対してYesを選択する
^C CancelCtrl+Cを押すと操作を取り消す
M-D DOS FormatMetaキーとして割り当てられているキー(多くはAlt)を押しながら、もしくはEscを1回押した後でDを押すとDOS形式(CR+LF改行)でファイルを保存する状態になり、もう一度この操作をするとこれを解除する

GNU nanoの終了

  • Ctrl+Xを押す

  • 編集内容をいじった場合には保存するかの確認が出る

    • 編集内容を保存して終了するにはYを押し、出力ファイルの場所を指定してEnterを押す

    • 変更を破棄する場合はNを押して終了

    • 終了を取り消して編集に戻るにはCtrl+Cを押す

  • 編集内容をいじっていない場合には確認が出ずに終了する

GNU nanoのファイル読み書き

ファイルの読み込み

起動時のコマンド行引数にテキストファイルの場所を指定すると、アプリケーション起動直後にそのファイルが開かれ、編集内容がファイル内容となる。

$ nano [テキストファイルの場所]

ファイルが存在しない場合、空の編集内容でnanoが起動するが、上書き保存時にその場所にファイルが作成される。

起動した後でアプリケーション内でファイルを開くには以下のようにする。

アプリケーション内でファイルを開く手順(Read File)

  1. Ctrl+Rを押すとファイル選択のモードになる

  2. 開きたいファイルの場所を入力する

  3. そのまま読み込むと現在の編集内容(バッファ)に追記されるので、それが嫌なら(編集内容全体をファイルの内容で置き換えたい場合)Meta+Fを押す

  4. Enterを押す

[注記]メモ

ファイルの場所を入力する際にはTabを押すことで補完(1回)/候補の表示(2回)を行うことができ、入力を支援する。

ファイルの書き込み

ファイルに書き込む手順

  1. Ctrl+Oを押すとファイル選択のモードになる

  2. 書き込みたいファイルの場所を入力する

  3. Meta+Dを押すとCR+LF改行で保存されるように,Meta+Mを押すとCR改行で保存されるように,それぞれなる(ともに再び押すことで無効になる)[39]・また、Meta+Pを押すと編集内容+元のファイルの内容が保存されるように,Meta+Aを押すと元のファイルの内容+編集内容か保存されるように,それぞれなる(ともに再び押すことで無効になる)[40]

  4. Enterを押す

[注記]メモ

ファイルの場所を入力する際にはTabを押すことで補完(1回)/候補の表示(2回)を行うことができ、入力を支援する。

GNU nanoにおけるテキストの検索

  1. 検索の対象としたい部分よりも手前(検索方向は可変だが、既定では上から下なので手前は)にカーソルを移動する

  2. Ctrl+Wを押す

  3. 下部のSearchの部分に入力欄が出るので、検索したい文字列を入力

  4. この段階でMeta+Cを押すと半角英数の大文字/小文字を区別するかどうかを切り替えでき(Case Sensitiveの表示があるときが区別あり,ないときが区別なし)、同様にMeta+Bを押すと検索方向を逆(下から上)に切り替えできる(Backwardsの表示があるときが逆向き)

  5. Enterを押すとカーソルがその文字列と最初に一致した場所に移動する(なければ"[入力した文字列]" not foundと表示されて入力モードに戻る)

  6. 次にCtrl+Wを押すと前回検索した文字列が記憶されており、何も入力せずにEnterを押すとその文字列が入力されたのと同じ効果がある

GNU nanoにおけるテキストの置換

  1. 検索の対象としたい部分よりも手前(検索方向は可変だが、既定では上から下なので手前は)にカーソルを移動する

  2. Ctrl+Wを押す

  3. 下部のSearchの部分に入力欄が出るので、検索したい文字列(置換前の文字列)を入力

  4. この段階でMeta+Cを押すと半角英数の大文字/小文字を区別するかどうかを切り替えでき(Case Sensitiveの表示があるときが区別あり,ないときが区別なし)、同様にMeta+Bを押すと検索方向を逆(下から上)に切り替えできる(Backwardsの表示があるときが逆向き)

  5. この段階でCtrl+Rを押すと置換モードになる

  6. Enterを押すとReplace with:と出るので置換後の文字列を入力

  7. Enterを押すと最初に一致した場所に移動し強調表示される(なければ"[入力した文字列]" not foundと表示されて入力モードに戻る)

  8. その箇所を置換するかどうかの確認が出るので個別にY(置換する)/N(置換しない)を選択するかAで以降全て置換する(置換数が表示されて入力モードに戻る)・編集モードに戻るにはCtrl+C

  9. 次にCtrl+Wを押すと前回検索した文字列が記憶されており、何も入力せずにEnterを押すとその文字列が入力されたのと同じ効果がある

[ヒント]ヒント

Ctrl+4を押すと置換モードでの検索文字列(置換前の文字列)入力までを一度のキー操作で行うことができる。

記事リンク



[38] CP932やEUC-JPなどのエンコーディングは直接扱えない

[39] 既定では編集内容がファイルの全内容となるように保存する

[40] 既定では改行コードはLFとなる